2018 / 03 / 06  

【コラム①】衣食住 半世紀の劇的な変化の中で

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住まいという環境を考えますと、年々温暖化し冬は暖かくなっているものの、冬の暖房効率をあげてゆくという流れは加速しています。
50年以前のおじいちゃん、おばあちゃんの家に比べると暖房効率は飛躍的にあがりましたね。

 

しかし、当時の家を見ると、屋根は萱葺き、瓦も土、柱は木で土壁を塗りました。建具は木製で障子紙を貼り、畳は井草、すべて自然素材に囲まれて私達の先祖は生活してきました。

 

若い頃よく大工の先輩方に『日本の家は夏向きに造れ』と言われたものです。私も通気が悪く材木が腐ったりする現場にも遭遇しました。すると高温多湿の日本では、湿気を抱えない環境をつくらなければならない。=風通しのいい家=夏向きの家となるのでしょう。

 

ところが50年ほど前から、住宅の普及に伴い、自然素材を扱うには高度な職人の技術を必要とします。そこで木の動きを止めるため薄くスライスして接着剤で貼り合わせた合板やビニールクロスといった新建材を使う量産住宅が本格化しました。工務店が継承してきた自然素材の伝統工法はいつの間にか在来工法とされ始めたのです。